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百害あって一理なし?Webディレクションにおいての会議の必要性。

Webディレクションにおいて

とくに新規のWebサイト制作やリニューアル案件で多いのが

「会議」ですよね。

海外から見た日本式ミーティングの謎

上記のエントリでも問題になっていますが、日本式の会議にはほとんど意味のないものが多い。

「こんな無意味な会議してるくらいなら少しでも制作を進めたい・・・」

ディレクションと制作を兼務している者からするとこうです。

 

Web制作において私が今まで経験してきた会議はどれも

プロジェクトにとって無意味・・・どころか有害な部分が多々あります。

よくある会議の例としては

 

会議その① ただの顔合わせ

これは少しは意味があるのですが

お互いの担当者や決済責任者、上司部下などプロジェクトに関わる人達の顔合わせのための会議。

議題と呼べるものはなくて、最初の名刺交換でほぼ目的は達してる。

ただ私の場合はその後の時間を「Web制作とはなんぞや」という説明にあてることにしている。

Web制作における様々な誤解を初めに解いておく必要があるためだ。

会議の終わりはこう。「じゃあ名刺の連絡先に見積書送りますのでご検討を」

 

会議その② 進捗報告とダメ出し

クライアントの社内の進捗報告に何故かこちらが呼ばれる

担当者同士で話せば良いと思うのだが、緩衝材として業者に話させるわけである。

そして関係者部外者含め、決済責任者以外からもダメ出しが行われる。

重要な点はクライアントの社内でWebサイトの方針が周知されていないということ。

各方面からテストページの悪い点があげられるが、そこにはお互い矛盾するような意見もちらほら。

Aは「青色が良い」と言い、Bは「そこは絶対ピンク」とか言うわけである。

この会議はほとんど建設的には進まず、業者が頭を悩ませるのみで終わる。

 

会議その③ 決済責任者とドキドキ初対面

クライアントの担当者に決済権があると聞かされていたにも関わらず

その上司がプロジェクトに待ったをかけてくることがある。

「実はこの人の決済がないとお金払えません」・・・聞いてない。

そして最悪の場合、鶴の一声でサイトデザインからやり直しとかお金は払わないとか言われます。

ビル建築がほぼ完成という時に「やっぱここショッピングモールにする」とか言う人いますでしょうか?

Web界隈にはいます。

 

会議その④ え・・・ココ・・・裁判所?

プロジェクトが遅れている件、サイトデザインがまずくなっている件、

思った通りになっていない等・・・

とにかくクライアントの関係者部外者問わず、ストレス発散、否、責任を制作業者に押し付けるための断罪が行われます。

こうなってくるともうお金いらないから開放してくれ、となります。

 

そんなこんなでWebディレクションにおいて「会議」は

必要ないどころかプロジェクトのリスク要因でしかないというのが経験からくる感想ですかね。

なので私の場合、クライアントの担当者が「会議」の打診をしてきたら

できるだけ違う進め方を提案するようにしています。

 

どうしても会議になってしまう場合は

クライアント側の人員を最小限にしてもらうこと

一番偉い人(に信頼されている人)を含めてもらうこと

議題をはっきりしていく(自分の中だけでも)こと

を考えて行くとわりかし軽傷ですみます。