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「レフトオフ」という手法の是非。

先日、ひさびさにE氏から借りたCSSの本を紐解いてみました。

 

 

初心者用のCSSの本なのでWebの初心者の方にはまあまあオススメです。

ターゲットユーザーとしては

「ホームページは作れるしCSSもちょっと使うけど、我流なんだよね」という方向けなのかも。

今風の(最新の・・・というわけではない)、しっかりした知識が身につく感じですね。

 

かく言う私も新発見がけっこうありました。

 

 

それでこの本にもでてくるいわゆる「画像置換」の手法について、ちょっと考えています。

「画像置換」というのは見出しのテキストをCSSによってそのまま画像に置き換えてしまう方法です。

 

この本によると別名「レフトオフ」というそうです。

 

このレフトオフというのはtext-indent=-9999pxとかを使って、テキストを遙か彼方に飛ばしてしまうのです。

 

レフトオフをしてしまうと、見出しの内容と全く違う画像を入れることができるので、SEOのためにページデザインと関係ない、好きな単語を入れるということもできるわけです。その善悪の判断は制作者に全てゆだねられているわけで、私はこれは以前から問題あるんじゃないかと思っているわけです。

 

HTMLで文書構造を、CSSでページデザインを定義するのがWebの基本だということですが。

 

この考えのもとに判断すると「レフトオフ」ってのはあんまり良い手法じゃないんですよね。

見た目とHTMLの内容が一致しない技術はクローキングといって、これはSEOスパムの一種ですしね。

実際、以前ネットショップをやってる友達が「レフトオフは今後GoogleではNGになる。」ということを言ってました。

 

まあ、そのあたりの問題はこの本にも載っていて

この本の発行時点では「適切に置換したレフトオフ=Google的にはオッケー」だそうです。

 

ただ、これって、「技術的にレフトオフしかいい方法しかないから、しょうがなしにオッケー」って感じだと私は解釈しています。

CSSがブラウザで十分サポートされていなかった時に、<table>タグでのレイアウトが推進されたのと同じことなんじゃないかって。

 

画像の意味を検索エンジンが認識できないからレフトオフはオッケー。ってことです。

 

逆に考えると画像の意味や画像内の文字を検索エンジンが認識できたとき、レフトオフは悪手になる可能性があります。

 

実際Googleがそんな技術を開発してると聞いたことがあります。

 

デザイナーズフォントも含めると、文字の種類というのは相当な数になりますので、検索エンジンがそれを全て認識できるのは近い未来の話ではないと思いますが。Googleならやりかねません。

 

まあ、どちらにしろレフトオフは業界でスタンダードな技術ですが、それがイコール「優れた技術」だとは思わない方が良いと私は思います。

 

 

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